ゲームアプリのノウハウを非ゲームアプリに活用する

2016.07.19 Tuesday

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    先日参加させていただいた「Google for Mobile」のChongsa Kimさんの発表が個人的に凄く面白かったのでメモ。

     

     

     

    ■ゲームアプリのノウハウを非ゲームに活用する

     

    マネタイズという観点でいうとハードルは非ゲームアプリの方が高いが、マネタイズの方程式は同じ。ゲームもアプリもフリーミアムモデルが主流。CPI<=LTV が成立すればいい。つまり、LTVを上げていく努力をすれば良い。

     

     

    キーポイントは継続率。ゲームのデベロッパーは継続率を非常に重要視している→ソフトロンチでテストする。

    成功するアプリこそ継続率を非常に重要視している。

     

     

    ■ルール1.エンゲージメントの崖にとことん向き合う。

     

     

    継続率は最初の一週間が肝。一通り落ちた後はフラットになる(継続しやすくなる)。離脱率を1%でも下げる。

     

    事例1:PlayDotsの場合

     

     

    チュートリアルの考え方

    “ストーリー(物語に引き込む)”と”プログレッション(先に進んでいる感)”

     

    PlayDotsは各ステージレベルのAPPPUと離脱率を常に計測。ステージレベル調整を細かく行うことで、計測率とAPPPUの最適なバランスをとるチューニングを行っている。

     

     

    事例2:OkCupidの場合

     

    OkCupidは初期利用時のユーザーフロー体験を大幅に改善した。ユーザーの必須アクションをステップ化。そしてすべてのステップを楽しく、フロー化。万が一ユーザーが一部のタスクをスキップした場合も、アプリを体験できるように設計。ステップを一つづつクリアする度、ユーザーはポジティブなフィードバックを受け取る仕組み。

     

    ▲デザイン回収前はユーザーにやってほしいアクションが何の優先度やガイドもなく階層入力式のポップアップで表示されていた。

     

     

    ▲改修後は楽しく直感的なYES/NOの選択方式だけ、その他の回答オプションはスキップ可能。その後はアプリのフルエクスペリエンスを提供し、さらなるアクションはリマインダーで通知

     

     

    ルール1.エンゲージメントの崖を登るのまとめ

     

    • エンゲージメントが低い段階でもユーザーが価値を感じてくれやすい機能を探し、それを前に出す。
    • "アクティベーション・モーメント"を定義し、それをユーザーに徐々に、しかし効果的に見せる。
    • ユーザー認証を"タスク"にせず"サービス"として扱う。特に初期のセッションでは有料コンテンツの紹介は慎重に。

     

    何かアクション取ってもらわないとおもしろくない(フォロー、いいね、etc)。でもちょっと行動としては重い。アクティベーションモーメントの設計が大事

     

    ■ルール2.ユーザーの多様性を理解し、受け入れる

     

    すべてのインストールが同質ではない。

    お金を使わない人、使うにしても決済手段が違うなど色々なユーザーがくるのは避けられない

    →同じアプローチをするのはやめよう、それが売り上げ最大化に繋がる。

     

    事例3:Woogaの場合

     

     

     

    ユーザーの利用状況によってセグメント(例えばEarly Top Spenderとか)を12に切り分けて、より優良ユーザーにシフトしてもらえるように、それぞれのセグメント単位でターゲティング施作を実施。

     

    事例4:Space Apeの場合

     

    SpaceApeの将来予測モデルは最初の一週間で計測された支払いパータンと予測LTVでユーザーをセグメント化。異なるセグメントには異なるオファーを提供した。

     

    ルール2.ユーザーの多様性を理解し、受け入れるのまとめ

     

    • 様々なタイプのユーザーがいることを直視する
    • ユーザータイプ毎に、異なる価値基準と購入傾向を持っている
    • ユーザー行動毎にセグメント化することで、アプリ内体験や購入オファーを最適化して提供可能

     

     

     

     

    ■ルール3.雨の降る時、降る場所で傘を売る

     

    事例5:Wishの場合

     

    Wishはエンゲージメントレベルでカスタマイズを実施。

    エンゲージメントが低いユーザーに対しては商品の単価を下げたタイムラインを表示。逆にエンゲージメントが高いユーザーには商品の単価を上げたタイムラインを表示するようにした。結果10%のコンバージョンアップ。

     

    事例6:Two Dotsの場合

     

     

    Two Dotsは新しいステージが始まるタイミングで「このアイテムがあったほうがいいよ」と購入オファーしたり、ゲームプレイ中にアイテム購入の導線が存在することで、ユーザーが最も必要と思ったタイミングで訴求が可能になっている。

     

     

    ルール3.雨の降る時、降る場所で傘を売るのまとめ

     

    • ユーザーがそれを欲する瞬間、購入オプションに最小限のタップ数で
    • ユーザーのコンテキストに合わせて、正しいタイミングで最もバリューを出せる特定アイテムを提案する

     

     

    要点まとめ                

     

    ルール1.エンゲージメントの崖にとことん向き合う

     

    • Day1-7の継続率をトラックし、最適化
    • ”アクティベーション・モーメント””を定義し、ユーザーをそこに連れて行くため、決して焦らず段階を踏んでアプローチ

     

    ルール2.ユーザーの多様性を理解し、受け入れる

     

    • 予測LTVと課金傾向のデータを基にユーザーをセグメント化
    • 異なる行動傾向のユーザーセグメントには異なるアプリ内課金のオファーを実施

     

    ルール3.雨の降る時、降る場所で傘を売る

     

    • アプリ内課金の導線は適切な場所に設置し、出来る限り摩擦(タップ数)を減らす
    • ユーザーがもっとも抗いがたい状況でアプリ内課金のメリットを提示し、アクションを促す。

     

     

     

    個人的感想                 

     

    恐らく海外国内問わず、ゲームアプリのほうがこういった継続や課金に対してのアクションのノウハウが進んでいると考えていたので、複数の事例を含めて本セッションを受講できたのは非常に刺激的になりました。まさに今現状で聴きたい話!ということで、存分に色々チャレンジしていこうという気持ちが高まったのでやっていきます。

    イベントモリモリの3月〜4月

    2016.05.09 Monday

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      3月4月、ペパボでは大きなイベントが沢山ありまして、本来であればリアルタイムに更新するべきなのですが、なんとなく書けずにいたので、このエントリーでまとめて備忘録的に残しておこうと思います!

      ■3月

      オフィスお引越し!ペパボ初のワンフロアに!

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      引越し前、沢山思い出のつまったセルリアン4Fフロアで記念撮影しました。
      新しいフロアは快適そのもの!

      ハンドメイド大賞2016

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      今年もハンドメイド大賞2016に参加しました。minne×装苑でお世話になっている装苑 児島編集長にも審査員としてご登壇いただきました。昨年を上回る応募数が集まったハンドメイド大賞2016の結果はこちら!

      PEPARTY! in TOKYO開催

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      ペパボ公式のオフ会(ミートアップイベント)PEPARTY!を開催。平日開催にも関わらず、遠方からも沢山の方にお集まりいただきました。PEPARTY!は今年定期的に実施していく予定です。直近では大阪と福岡でやる予定ですので、気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。

      ■4月

      HosCon - GMO Hosting Conference - in TOKYO,OSAKA

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      ありそうでなかったGMOグループのホスティングサービスが一堂に会するイベントを初開催!運営チームとしてペパボから参加しました。東京も大阪も多くの方にお越しいただき、今後も全国で定期開催されることが決定しています。こちらから定期的に新着イベントご確認いただけます!

      minneのアトリエ 神戸オープン!

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      神戸KIITOにオープンした「minneのアトリエ 神戸」のオープニングレセプションにメディア担当として参加してきました。神戸市長にもご登壇いただき、多くの媒体にもご紹介いただけました。とても広々としたスペースで、minneの関西拠点として今後が非常に楽しみです!

      minneのハンドメイドマーケット

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      minne初の大規模イベント「minneのハンドメイドマーケット」が4月28日〜30日に東京ビックサイトで開催されました。ホビーショーとのコラボイベントとして実施された本イベントも多くの方にご来場いただく事が出来ました。個人的にも参加いただいた作家様やご来場者いただいた方々と沢山お話しをすることができ、非常に楽しんで参加することが出来ました。



      という感じで、濃厚な日々を送っています!seeyou!

      アウトサイダーがパラダイムシフトを起こす

      2016.03.10 Thursday

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        先日、比較的最近入社したスタッフ主催で焼肉会が行われたんです。
        メンツは全員男、しかも割と熱量高い人たちだらけだったこともあり、終始話も盛り上がり、僕自身も良い感じに酔っ払い、取締役にご機嫌に絡んだりしていました。

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        その時の集合写真が上記なのですが、この写真を見て、数年前にペパボ全社員が集まる年末の総会で、ケンタロさんがパラダイム・シフトについて語られていた事を思い出しました。


        パラダイムシフト(英: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することを言う。パラダイムチェンジとも言う。 Wikipedia


        そのパラダイムシフトの話を受け、「パラダイムの魔力」という1995年に発売された本を読みました。


        パラダイムの魔力 ジョエル・パーカー

        この本によると、常にパラダイムシフトを起こすのはアウトサイダー、つまり業界外からきた人や新人であると述べられています。
        なぜ僕がこの事を思い出したのか?というと、上の集合写真に写っているメンバーのほとんどが、ここ2年くらいで新しくペパボに入社された方々ばかりだったからです。そして等しく、すでに無くてはならない方々ばかり。(偉そうに書いてすみません・・・)

        ちょっと前にケンタロさんが「様々な脳みそで思考できる体制になった」とインスタで投稿されていたのですが、まさにペパボ自体でパラダイムシフトが起こっていたのだなと改めて痛感したのでした。
         


        組織が大きく変動している今、古株(もう10年目になってしまった)の我々がその変化に対してどう動いていけるのかが非常に重要だと思っています。2015年はminneへの大投資もあり、環境が大きく変化したことである意味強制的に変化していった部分もあるのですが、今年に関しては自分が行動することで組織に変化をもたらしたい、そんな事を思っている2016年の春でした。

        そんなペパボではめちゃくちゃ求人募集中です!一緒にパラダイムシフトを起こさないか!